あぜのハーブ

害虫忌避のハーブ

 

素肌美人なお米の秘密とは、言い換えると、一粒一粒がきれいなお米に秘密がありますということです。それではどのような秘密があるのでしょうか。
一般的なお米の栽培法では化学肥料と化学合成農薬を必ずといってよいほど使用しています。収量をたくさんとるために化学肥料をたくさん使用すると、病害虫に弱くなります。そのため病害虫から守るために、化学合成農薬を使わざるをえなくなります。私たちも、食べ過ぎると肥満細胞が増え、病気に対する抵抗力が無くなったりして、結果的にお薬を必要となる場合が多いですね。化学肥料や農薬と病害虫の関係は人間の健康問題と似たところがあります。

作物の栽培で化学肥料を大幅に減らすと〔無くすと)、病気に強くなりますが、ある種の害虫にはそれでも被害が出てしまいます。その害虫の一種が、お米の一部を黒くしてしまう「稲のカメムシ(アカヒゲホソミドリカスミガメ)」です。この害虫は、稲の花が咲いた後、もみがらの中に溜まったでんぷんがまだミルク状の時に、もみがらの隙間からストローのようなものを突き刺します。そして中のミルク状の液を吸います。その後、傷口に雑菌がつき、黒いお米となってしまいます。この害虫は農薬を何回も使用する一般栽培の場合でも、大発生時には、かなりの被害を与えています。ですから、当園のように無農薬栽培や殺虫剤・殺菌剤不使用の低農薬栽培では、本来、かなりの黒いお米が混じるのが普通です。

カメムシイラスト

カメムシイラスト

 

ところが、当園のお米は、ほとんどが一等米です。(農産物試験官による格付け)そこに、当園オリジナルな、害虫を寄せ付けない技術があります。無・低農薬米でもお米の一粒一粒がきれいで品質が良いのは、水田のあぜに稲のカメムシが嫌うミントなどのハーブを植えてあるからです。当園で開発した、あぜにハーブを植え稲のカメムシ害を忌避する技術は、現在、北海道各地に広がっていますし、本州からも問い合わせが来ております。それだけ、この虫による被害が全国的にあるということで、その被害額は全国では数億円にのぼるといわれております。かつて、1シーズンに4回も使ってきた殺虫剤を0回にできたのは、できるだけ農薬を使いたくないという思いが、この技術の開発につながりました。稲の病害虫はこのほかにもいつくかありますが、当園では、様々な技術を駆使して、農薬に頼らず、美味しくて高品質なお米を生産しております。生産者として、環境に負荷をかけない農業、消費者や生産者に安心・安全な農産物作りは私たちの大切な思いです。「素肌美人なお米の秘密」の意味ををご理解していただけたでしょうか?

 

 

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