お米のイラスト無農薬栽培米の品種について

  • 「ななつぼし」は、一般財団法人日本穀物検定協会による食味審査で、最高ランクの「特A」を獲得しいるお米で、その特徴は、食べ飽きない美味しさにあります。ほとんどの料理との相性も良く、一般的にお勧めしているお米です。「無農薬栽培米ななつぼし」は当農園のトップブランドです。
  • 「ゆきひかり」は古い品種で、冷害対策をしてきた、かつての北海道の品種に近く、コシヒカリの血統からは遠い位置にあります。そのため、粘りとか柔らかさという点で「ななつぼし」などより劣りますが、特に米アレルギーなど食アレルギーでお困りの方々に人気のあるお米です。良くかんで食べると味わいのあるお米です。

無農薬米の栽培方法について~雑草対策

無農薬田では雑草対策に最も神経を使います。除草には高性能な除草機を使用していますが、使えばいいというものでもありません。無農薬栽培は雑草に負けてしまえば、大幅収量ダウンばかりか、品質や食味までそこねてしまいます。雑草に勝つためのコツは、相手(雑草)の弱みをにぎることです。(弱みをにぎるなんて随分人が悪いように聞こえますが、そんなことはないですよ) 例えば、雑草のヒエなら、水温何度で発芽が始まるかを押さえておくと、そろそろ芽を出していないかとか想像力を働かせて水田を観察し、除草機を使う最も良いタイミングをつかむことができます。忙しい時期の春作業ですが、綿密な計画と実行力で、雑草対策を行っています。

無農薬米の栽培方法について~農薬を使わない工夫

当園の無農薬米は、当然ですが、殺虫剤、殺菌剤、除草剤といった化学合成農薬を全く使っておりません。害虫対策として、害虫の嫌うハーブをあぜに植えて被害を減らす工夫や、葉を食害している害虫を根こそぎ集めて駆除するオリジナルの機械を開発するなどして対策しています。この機械は今橋道夫他3者による共同特許を取得していますが、詳細は次の外部リンクをご覧下さい。作物の害虫駆除装置はこちら
病害対策としては種子から病害感染を防ぐために、微生物由来の安全な農薬、エコホープDJというのを使用しています。エコホープは農薬に分類されていますが、自然界に存在する微生物の性質を利用した安全な資材で、有機栽培でも使用が認められています。このように、ただ農薬を使っていないというのでなく、使わなくても良いように、様々な工夫で、高品質・美味しい無農薬米を栽培しています。

無農薬米の栽培方法について~土作り

水田生育中の病害対策ですが、なんといっても土作りが基本となります。水はけが良くて、適度に栄養分を供給できる土は長年の積み重ねの結果ですが、現在も土作りの努力は進行形です。また、ボカシ肥料という、有機肥料をヨーグルトで発酵させたものを全て手作りで製造し、施肥しています。田植え後の初期生育だけは化学肥料のお世話になりますが、7月~9月の稲穂の栄養分は主に土からの栄養と、ボカシ肥料の養分でまかなうよう設計してあります。 無農薬米の稲穂

無農薬米の栽培方法について~収穫後の乾燥までていねいに

また、一般には見過ごされやすいことですが、収穫後の乾燥温度というのがあります。収穫後の籾は水分が多く、そのままではすぐカビが出てしまうので、乾燥する必要があります。かつて、籾の乾燥機が普及する以前は、はさがけ乾燥のように稲束を天日にあてて自然乾燥するのが当たり前でした。現在では収穫後の籾を乾燥機という機械で、熱風や赤外線などの火力を用いお米を適正な水分にしています。乾燥機はメーカー毎に設定温度がありますが、一般的な火力乾燥では、40℃以上の熱風で乾燥するようになっています。40℃以上というとかなり熱くて、人間の生活限界を超えていますね。普通のお米は食べることを目的しているので、種としての生命力維持を目的にしていません。高温で処理した籾は種としての能力は確実に落ちてしまいます。今橋農園では、食べるお米であっても、種としての生命力があるお米であってほしと考え、乾燥機の設定温度を度35℃程度にして、ツヤのある美味しいお米になるようにしています。
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