札幌市立大学芸術の森キャンパスで
今日は、かねてから考えていた、表題のデザイン学部・デザイン研究科第8回卒業修了研究展に行ってきました。
目的はどこかでお話するとして、このキャンパスは長閑な山間にあるといっていい、静かなところにありました。大学本部をそれて駐車場へ行く道は、除雪車が切り取った雪道の登りで、行き交う人も車もなく、心細くさえありました。ようやく駐車場を見つけ、車を止めてから、建物に入ろうとしても入り口はロックされていて入れず、山を下りながら探すこと5分あまり。学生さんの姿も見え
ず、ひょっとして今日は休みか?とさえ思っていると、入ることのできる入り口があり、探しながら歩くことまた5分あまり、ようやく一人静かに椅子に腰掛けている案内係の学生さんを見つけ、無駄骨でなかったことを喜んだ次第です。
さて、本題ですが、卒展のテーマは”町をデザインする”のようです。連絡通路や教室などいくつかのブースに分かれていて、全部は回りきれませんでしたが、その中で、農村と都市を繋ぐ作品がいくつかあり、職業柄、興味深く拝見いたしました。また、3D画像を使った今風の作品や、絵本についてのもの、震災で被害を受けた東北のある町(宮城閖上地区)の復興デザインなど、個々のテーマは幅広く、どれも個性と若いエネルギーを感じさせる作品ばかりでした。駐車場への帰り道、小鳥のさえずりがあちこちから聞こえ、学生さんは幸せな環境にいるなと感じたものです。
久しぶりに大学キャンパスの中に入り、若いエネルギーをいただけたと感じています。卒業生の皆様がこれから十二分にご活躍されることを祈念しています。